キャリッジボルト通常のボルトとは異なり、頭部が大きく、下部が四角い形状になっているのが特徴で、ロック時にボルトが回転するのを防ぎます。
この設計はもともと馬車のニーズを満たすためだけのものでした。馬車が走行すると、様々な振動や衝撃を受けます。通常のボルトを使用すると、振動によって緩んでしまう可能性があります。しかし、キャリッジボルトの設計はこうした事態を効果的に防ぐことができるため、馬車の製造に広く利用されており、その名が付けられました。
キャリッジボルトは、回転防止設計だけでなく、より大きな圧力と衝撃にも耐えられるという特徴も備えています。ヘッドが大きいため、圧力を広い範囲に分散させ、接合部へのダメージを軽減します。そのため、家具製造、建築構造物など、より高い圧力に耐える必要がある用途で広く使用されています。
選定にあたっては、材質、仕様、強度などを考慮し、特定の用途のニーズを満たすことを確認する必要があります。使用時には、ボルトの四角い部分をあらかじめ用意された四角い穴に挿入し、ナットで固定します。これにより、締め付け中でもボルトが回転することがなくなり、接続構造の安定性が確保されます。
投稿日時: 2023年7月6日